神奈川/湘南地域の中学受験(男子)

第一子の中学受験が無事終了。第二子の受験に向けて備忘録代わりにブログ開始。

(3)(解法の見当がつかないものは)まずは小さく試してみる

今日は時間があるのでまとめて書いてしまいます。

 

最後の3番目が最重要です。

「まずは小さく試してみる」

 

たとえば、いじわるな文章題で、

「・・・このルールでサイコロを順に積み上げていった場合、

 サイコロが全部で500個になったとき、

 その高さは何cmになるでしょう」

 

と言われて、500個全部積み上げていったら

それだけで試験時間が終わってしまうので

何らか、抽象的な「式」(プログラム)を開発して

それに「500」という数字を入れて

一発で計算することが求められます。

 

この式をいきなり演繹的に思いついて

作れる大天才はそうそういません。

えいや、で作ると、だいたいドツボにハマります。

 

これで「わからない!!!」と音を上げたら、

「まずは小さく試してごらん(笑)」

といいます。

 

すなわち、こういうケースでは、

まず仮説の式を作ってみなさい、

あてずっぽうでもいいから。と言います。

で、本人が(浅はかな)式を作ります。

 

そのとき、

いきなり「500」を代入しても

式の正しさの検証のしようがないので

「3」とか「5」を代入して

その式が合っているか確認してみなさい、と言います。

 

これが、「まずは小さく試してみる」です。

 

「たぶん、これでいいはず??」と思って

自作した式のはずが

小さい数字を代入してみると

なぜか、答えが合いません。

そうすると、本人は焦ります。

この、カンペキだと思っていた式の

どこに狂いがあったのだろうか、と。

 

この、考える過程こそが、非常に重要です。

プログラムのバグ取りのようなものです。

 

実際の文章題では、親切なケースでは

小問(1)で、いわゆる「誘導問」という

幼児用の足台のような問が設けられている

ケースが多いですが

それを自分自身でやってしまうという作戦です。

 

意外と思うかもしれませんが、

以上、

 

(1)設問をよく読む、

(2)式をきれいに(体系的に)書く、

(3)(解法の見当がつかないものは)まずは小さく試してみる

 

の3つのヒントだけで、

本人がはじめにギブアップした問題の

全体のうち8割ぐらいは、

自力で解決できた、という印象です。

 

(これでも解けないのは、

 図形問題の「補助線」などですが、

 これは本当にコツコツの努力と天才的なひらめきが

 求められる世界だと思います。)