神奈川/湘南地域の中学受験(男子)

第一子の中学受験が無事終了。第二子の受験に向けて備忘録代わりにブログ開始。

併願プラン(1.「1月校の選定」)

ナイーブな小学生に、

一度の実戦経験も経ないまま、

いきなり2月1日~3日の本番に

臨ませるのは、あまりにも酷。

小学生にとって、受験会場とは

「話に聞いているだけの、想像のつかない戦場」。

初陣でいきなり桶狭間関ヶ原をやれと

言っているようなもの。

 

受験会場の雰囲気に飲み込まれたり、

保護者の緊張が伝染したり、

更には、インフルエンザの時期でもある。

 

小学4年生とか、あるいはもっと前から

雨の日も風の日も頑張ってきたのは、

すべて、その1日のためのもの。

直前期は、

受験生本人も、保護者も、胃に穴が開くような

プレッシャーに苦しむ。

 

1月校で、

「最悪、ここでも通ってよい」という

学校を1つでも確保しておくと、非常に落ち着き、

受験のイメージも具体的につかめて、

ほどよい緊張感を維持したまま、

第一志望校への対策に専念できる。

 

(我が家も、ほどよいレベルの1月校を確保し、

 2月の本番で良い結果を残せた。

 本人曰く、ふりかえると、

 一番がちがちに緊張したのは、第一志望ではなく、

 1月校だった、とのこと。)

 

しかしながら、湘南地域特有の問題がある。

 

神奈川県と東京都は、1月に受験できる中学校がない

(帰国子女を除く)。

 

神奈川県でも北のほうであれば、頑張れば

千葉・埼玉の学校に通えなくもないが、

神奈川県南部は極めて厳しい。

 

栄東、渋幕、市川など。

いずれも軒並み片道2時間などという通学時間となる。

 

通学電車の中は基本的に無駄な時間。

(注:せいぜい、単語カードをめくるとか。

   効率が悪く、机での勉強に比べ、

   たかがしれている)

 

ただでさえ授業だ部活だ宿題だ塾だ、

更にこれに加えて長時間の通学時間となると、

重い疲労が日々、蓄積されていくことになる。

6年後の進学のことを考えると、

相当の不利となる。

 

狙い目は、地方の、寮のある学校だと考える。

西大和、愛光、函館ラサール、早稲田佐賀など。

 

寮費含め、教育費が膨れ上がるが、

そもそも食費込みだし、

周囲の環境ものどかで物価も安い。

こういう地方の進学校は、

周囲に塾がないので、学校の勉強だけで

大学に進学するケースが多い。

見た目ほどの教育費の差異はないかもしれない。

 

学校の敷地内に寮がある(通学時間0分)こと、

生活面を含めて本人の自立を促す効果があることなど、

いろいろメリットもある。

 

地方の寮のある学校について、

より望ましいのは、

・東京で受験できること

・1月の「前半」であること

・近くの親戚が住んでいること

 

この点、例えば鹿児島ラサールは狙いにくい。

学校自体はとても魅力があるが、

受験日が1月下旬(2018年入試では1月27日)

しかも

受験のために鹿児島まで行かなければならないので

2月の本番への影響が大きい。

そもそも「1つも合格していない状態」

が1月下旬まで続くのは、

受験生にとって精神的にとても厳しい。

 

かくのごとく、湘南地域の受験生にとって、

1月校の選定は難しい。 

 

子どもを地方に手放すのがどうしても嫌だということなら、

栄東を確保して、最悪、2月が全滅したら

家族ごと埼玉に引っ越すとか、

その程度しか、現実的な案が思いつかない。