神奈川/湘南地域の中学受験(男子)

第一子の中学受験が無事終了。第二子の受験に向けて備忘録代わりにブログ開始。

東大・京大・国公立医学部への合格数(2018.10.24東洋経済オンライン)

toyokeizai.net

以前のエントリ↓

東大・京大・国公立医学部への現役合格率(2018.6.22東洋経済オンライン) - 神奈川/湘南地域の中学受験(男子)

に続き、今度は、

東大・京大・国公立医学部への「合格数」が集計されているので

テイクノートしておきます。

違いは、「浪人を含むこと」と、

「率ではなく、合格者の絶対数であること」です。

 

<良い点>

・私大が含まれておらず、
 ダブル合格が排除されていること。
・東京目線だと、京大に進学する
 関西の優秀層を見逃してしまいますが、
 このランキングは京大や国医を含めており、
 フェアです。

 

<良くない点>

・浪人が含まれており、
 高校の実力ではなく、予備校の貢献が

 反映されているおそれがあること

 (ただし、しょせん、現役についても、

  鉄緑会への依存度には留意する必要が

  あるので、程度問題ではありますが。)

・「率」ではなく、「数」で

  ランキングされていること。
  私は「数」よりも「率」にこだわります。
  それは、学校の授業においては、
  クラス全体のレベルが進度や質を決定づける、
  という経験則があるからです。

  極端なことをいえば、

  1学年50人×20クラス=1000人

  の高校で、東大に40人

  合格しているとしても、

  1クラス50人中、2人しかいません。

  早慶クラスを含めても10~15人でしょうか。

 

  他方、

  1学年50人×2クラス=100人

  の高校で、東大に40人

  合格しているとすると、

  1クラス50人中、20人。

  ほぼ全員が早慶クラス以上という

  推測がはたらきます。

 

  授業は、クラス中の「先頭」の学生ではなく、

  おしりの学生に合わせて進行するので

  同じ東大40人でも、これらの高校の

  授業の進度や密度は全然違うだろうと

  想像します。

  (特進クラスのようなものがあれば別ですけど)

 

   この点で、

   記事中の以下の記述は、

   そもそも「何のためにランキングを

   行っているのか」の思想がきちんと

   整理されていないからか、やや支離滅裂

   になっています。

 

<引用開始>  

たとえば1学年200人の学校が、開成と同じように1学年を400人に増やしたとして、最難関大学の合格者数が倍になるかというとそんなことはありえないし、公立高校の場合、1学年の人数よりも学区の広さが実は重要であるという事情もあるので、ここではあえてそのままの数字で順位を付けた。

<引用終了>