神奈川/湘南地域の中学受験(男子)

第一子の中学受験が無事終了。第二子の受験に向けて備忘録代わりにブログ開始。

(2)式をきれいに(体系的に)書く

小学4年生や5年生の男子などというのは

きちんと訓練しないと、

テキトーにあちこちに計算して

「はい、できました!」とやるので、

仮にその計算式のどこかで間違いがあった場合に

それを逆からたどることがほとんどできません。

多少、時間がかかってもいいから、

きちんと式をきれいに(体系的に)

書きなさい、ということをよく指導しました。

様式は一切、本人に任せました。

ただ唯一のルールは

「計算が合わないときに、あとから

式をたどっていけるようにすること」

それによって、自分自身がどこで

間違えたのかを生々しく把握できるようになります。

 

この(2)のパターンで間違えている場合、

私は、「途中で間違えているよ(笑)」

と言いました。

そうすると、本人は、「えー!!!」

と言って、必死で式を見直したものです。

式がぐちゃぐちゃだと、そもそも自分が

どういう考えの道筋で解こうとしたのか

本人も良く分けが分からなくなっている

ケースがありました。

その場合、

はじめから新しい紙を使って

式を一から書き直させました。

 

そうすると、たいていのケースでは

途中で、どこで間違えたのか

本人が自分自身で気付くことが多かったです。

 

ケアレスミスには、一定の法則があります。

具体的にどういうプロセスでケアレスミス

引き起こしたのかをきちんと分析しなければ

また同じシチュエーションで

同じケアレスミスをやります。

よくケアレスミスのことを、「偶発的なミス」

と思っている人がいますが

私からみれば、多くのケアレスミス

その人にとって「必然的に起きた」ミスです。

人それぞれ、不注意のミスをおかしやすい

シチュエーションというものが存在するのです。

 

その失敗と検証・再発防止策の繰り返しにより、

しだいに、本人なりの、

「間違えにくい式の書き方」のスタイルが

安定的に確立されていくのです。