開成と聖光の出題傾向の違い(2.国語)
開成と聖光の出題傾向の違い
2.国語
国語については、開成と聖光は
全く別の対策がそれぞれ必要になる
と考えたほうが良い。
両者とも、難解かつ良質の文章が出題されるという点では
共通しているものの、
(1)開成 =記述重視
難関国立大学を卒業し文章をなりわいとしている大人でさえ
一見して面喰うような、高度の記述問題が数多く出題される。
1問10点として、9点や10点を狙わず、
確実に5点、6点を刻んでいけば、
合格に必要なラインに届くが、
きれいに書こうとして筆が止まってしまうと
それで終わってしまう。
高度の読解力、記述力に加え、
ある程度、当たって砕けろ的な、思い切りの
良さが求められるように感じる。
インプットもさることながら、
アウトプット(もやもやと感じたことを文章に
落とし込む説明能力、表現力)が高度に問われる。
(2)聖光 =選択重視
記述も多少は出るが、オーソドックスな内容。
むしろ、主戦場は、選択問題。
あっさり問題文を読んだだけでは
どれも正解に思えるような微妙な選択肢が
そろっており、
問題文の論旨、概念を短時間できわめて正確に
分析できなければ、安定的な成績にはつながらない。
アウトプットもさることながら、
インプット(相手が言っていることを正確に
理解できているか)が高度に問われる。